Observation Sketches

Jisho-ji, Ginkaku (Kannonden) | 1490

東山慈照寺(銀閣)

建築図鑑 20181490年代ユネスコ世界遺産国宝寺院日本

  • 別名 : 東山慈照禅寺(とうざんじしょうぜんじ)
  • 竣工年 : 1490年
  • 所在地 : 京都府京都市左京区銀閣寺町2

慈照寺(じしょうじ)は、日本の京都市左京区銀閣寺町にある臨済宗相国寺派※1の寺院。相国寺の山外塔頭の一つ※2

室町幕府八代将軍の足利義政によって造営された山荘東山殿を起原とし、義政の没後、臨済宗の寺院となり義政の法号慈照院にちなんで慈照寺と名付けられた。正式には「東山慈照禅寺」と号する。観音殿(銀閣)から別名、銀閣寺(ぎんかくじ)として知られおり、「古都京都の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されている。


観音殿(銀閣)は木造2階建ての楼閣建築。慈照寺境内、錦鏡池の畔に東面して建つ。長享3年(1489年)の上棟。

政公は自らの宗教観を託し、一層を心空殿(しんくうでん)二層を潮音閣(ちょうおんかく)と命名した。
鹿苑寺舎利殿(金閣)、西芳寺の瑠璃殿を踏襲、唯一現存する室町期の楼閣庭園建築の代表的建造物として有名である。また観音殿(銀閣)は、金閣、飛雲閣(西本願寺境内)とあわせて京の三閣と呼ばれる。

  1. ※1 相国寺は臨済宗相国寺派の禅寺。初祖達磨大師が中国に伝えたいわゆる禅宗を起源とする一派で、日本に伝わったものは臨済宗をはじめ曹洞宗、黄檗宗などがある。
  2. ※2 塔頭(たっちゅう)とは、禅宗寺院で祖師や門徒高僧の死後その弟子が師の徳を慕い、大寺・名刹に寄り添って建てた塔(多くは祖師や高僧の墓塔)や庵などの小院を指す。