おすすめ児童書 10選

引き続き本のお話

…ということで、前回「おすすめ絵本 20選」という記事を書いていたら、どうしても児童書もご紹介したくなりまして、今回は大好きな児童書をまとめてみました。

絵本は癒されるとしたら、児童書は寝るのも忘れてひたってしまう…そんな感じ。
読み始めると止まらなくなるから、今日は本を読む日!って決めて読むことにしています。

それくらいはまる児童書の中から厳選して大好きな10冊を集めてみました。

大好きなおすすめ児童書 10選

(1) はてしない物語

ネバーエンディング・ストーリー として映画化もされたこの本。
著者のミヒャエル・エンデの代表作でもあり、この本を知らなくても「時間どろぼう」が出てくる名作「モモ」は知っている方も多いかと思います。

はてしない物語 (上)はてしない物語 (下) の上下巻で岩波少年文庫から文庫版も出ていますが、初めて読む方、誰かにプレゼントする方、ぜひこの豪華装丁本で読んでください。なぜかというと、その方が「はてしない物語」の世界にどっぷりつかれるからです。
この本を手に取って読んでみてくれれば、言っている意味が分かるハズ。

主人公、バスチアン少年が本の世界に入り込み、冒険をするというこの物語。
本を読み進めるごとに、バスチアン少年と自分が一緒に冒険をしているような、そんな不思議な感覚を味わえます。はらはらドキドキ、読み出したら本を閉じることなんて出来ません。
重たくて分厚い本を握りしめ、次のページをめくり読み進めるその楽しさっていったら!

子供にも大人にもぜひ読んでもらいたい、そんな本。
夜にこの本を開いてしまったら次の日の朝を迎えてしまうので、出来たら一日確保して読んでみてください(笑)。


(2) 小公子

名作。フランシス・ホジソン・バーネットの小公子です。
秘密の花園」も有名ですが、もうなんといっても「小公子」ですよ。素晴らしい。

アメリカで生まれ育った少年セドリック。父は亡くなっており、母と2人でつつましくも温かな家庭で毎日を過ごしていました。
そんな穏やかな日々に突然現れる一人の男性。一度も会ったことのない祖父の跡継ぎにセドリックを迎え入れたい、という話をしてきます。
セドリックの母は思い悩みますが、セドリックを連れてイギリスに渡ることに。

初めて会う貴族の祖父は高慢で頑固な人物。しかしセドリックは無邪気に祖父に会えたことを喜び、そんなセドリックの温かい心に接することで、祖父もしだいに変わっていきます。

とここまで書いててうるっと涙腺が刺激されてしまうほど、ほんとこの主人公が温かいんです。そしてよくぞこんな少年に育てたなぁ、と母親に拍手喝采(笑)。

この本を読むと、心が温かくなるんですよね。そして優しい気持ちになれる。
小さい頃読んだ事あるなぁ…って人多いと思いますが、また読み返して見てください。ほんと素晴らしい作品。

ちなみに、1980年の映画版もなかなかいいです。


(3-5) エルマーのぼうけん

冒険、児童書といったらこれ!エルマーのぼうけんです。英語版も買いました。大好きです。
著者はルース・スタイルス・ガネット。挿し絵は著者のお母様が描かれているそうです。なんかそういうのっていいですね。

  1. エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
    9歳の男の子エルマーが、動物島に捕えられているりゅうの子を助けるため冒険に。
  2. エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)
    動物島を脱出したエルマーとりゅうが「知りたがり病」という病気をめぐって大活躍。
  3. エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ)
    人間達に捕まえられたりゅうの家族を救うべく、エルマーがたちあがる。

1作目と3作目には表紙の裏に地図が書いてあったりして、そんなところも子供心をくすぐります(私の地図好きはきっと絵本や児童書の影響!)。
とにかくエルマーが勇敢ですごい。そして出てくる動物たちがまたいい。絵本からもう一歩先にいきたいかなーってくらいの子供にお勧めかもしれませんね。
あ、大人が読んでも面白いですよ?


(6) ドリトル先生シリーズ

動物たちと喋れるドリトル先生とその仲間たちのお話。著者はヒュー・ロフティング。挿画もロフティング自身が手掛けているそうで、この挿画も好きだったんですよね。シリーズ自体は12冊くらいでしょうか。実は全部読みきれていない気がするんですけど…これ大好きだったシリーズなんです。

祖父におねだりして買ってもらったのに、18歳くらいの時、引っ越しの際もう読まねぇだろう、と父に捨てられました。パパ…大好きだったのよこの本。電子書籍化希望です。

第1巻目では、ドリトル先生の奥様がドリトル先生に愛想をつかして出ていっちゃって、でもそんなの別にたいした事じゃないかのように物語が進んでいきます。ここツボでした(笑)。
そして、サルたちを恐ろしい疫病から救うために、アヒルのダブダブや犬のジップ、ブタのガブガブらを引き連れてアフリカに向かいます。

「タブタブ」っていい名前でしょ?「ガブガブ」とかもう何それかわいいって幼心にきゃっきゃしていた記憶。こういうネーミングセンスも素晴らしい。

観てないんですけど、映画化もされてますね。エディ・マーフィがやってる「ドクター・ドリトル」と、調べたら他にも発見。「ドクター・ドリトル」は、小説の中のドリトル先生とエディ・マーフィがまったく噛みあわなくて観てなかったのですが、レックス・ハリスンの「ドリトル先生不思議な旅」は今度観てみようかと思います。


(7) 肩胛骨は翼のなごり

図書館で見つけて魅かれて読んだらなんだか世界観が好きで大好きになって数回借りて何度か読んで購入しちゃった本。児童書だと思ってたけど推理文庫なのか!と今更気付きましたが、児童書ジャンルだと思いこんでたし、Wikipediaみたら児童文学ってなっていたのでご紹介。

古びたガレージの暗い陰で、主人公は奇妙な男、スケリグをみつけます。埃まみれで痩せおとろえて、髪や肩にはアオバエの死骸が散らばっている彼。
そのガレージは取り壊しが決まっており、友人の助けを借りて、スケリグを安全な場所へ移すと、彼の背中には翼が生えていて…。

著者はデイヴィッド・アーモンド。著者がイギリス人ということもあってか、物語の雰囲気もイギリスっぽい感じ。
物語もさることながら、このタイトルが大好きです。「肩甲骨は翼のなごり」。想像力をかき立てませんか?


(8) くまのパディントン

パディントン駅でスーツケースの上に座っているところをブラウン夫妻に発見されたくま。
彼のコートには「このくまをよろしくお願いします」と書かれた札が。

ブラウン一家は彼と出会った駅名をとって「パディントン」と呼ぶことにし、彼を自宅へ連れて行きます。パディントンは礼儀正しい紳士的なくまですが、彼のまわりはひっきりなしにトラブルが巻き起こって…。

クマのプーさんも好きなんですけど、やっぱ大好きなのはこの「パディントン」。
かわいくて、おかしくて、楽しい本。疲れてる時とかに読むと癒されます。

著者はマイケル・ボンド。大人向けのミステリー「パンプルムース氏のおすすめ料理」などの「パンプルムース氏」シリーズなんかも書いているそう。読んだ事ないので今度読んでみたいと思います。


(9) シェパートン大佐の時計

イギリスの作家 フィリップ・ターナー により描かれたこの作品は、「ダーンリー・ミルズ」という架空のイギリスの町を舞台にした冒険シリーズの第一作目。

主人公、デイビド・ヒューズは生まれつき片足が少し短いため、みんなのように走り回れないためか、少し空想好きに育ちます。
家は三代続いた建具職。お父さんの仕事場には、50年前お祖父さんがシェパートン大佐から預かった大時計が。

このシェパートン大佐が、農場の一軒家で焼死した事件を知ったデイビド。シェパートン大佐は火事の直前、デイビドのお祖父さんに電話をかけ、時計の修理を頼んだらしいのですが、その時計はどこも壊れていませんでした。

そこでデイビドは友人とともに、さまざまな大人たちにシェパートン大佐の話を聞いて回り、謎を解き明かそうとします…。

謎解き大好きにはたまりませんね。ほんとお勧め。

シリーズは、日本で翻訳されているのが3冊、実際にはあと2冊あるそうです。

  1. シェパートン大佐の時計
  2. ハイ・フォースの地主屋敷
  3. シー・ペリル号の冒険

(10) ぽっぺん先生シリーズ

生物学部の助教授「ぽっぺん先生」がある日不思議な世界に迷い込むという感じの物語シリーズ。「ぽっぺん先生と帰らずの沼」はその2作目です。

このぽっぺん先生が大好きで大好きで(笑)。眼鏡に大きい鼻っていう見た目もいいし「ぽっぺん先生」っていう名前も可愛いし「さて、そろそろはじめますか…」っていう口癖もいい。
挿絵はもともと画家志望だった著者の「舟崎克彦」さんが描いておられまして、挿絵も大好き。

ぽっぺん先生は、いつも履いているつっかけのかかとからぽっぺんを鳴らしたような音がすることからそう呼ばれているんですけど、ぽっぺんって小さい頃なんだか分かんなくて、とりあえずぽっぺんって音がするんだろうな〜と想像していました。実際どんな音かは知らないんですけど、知らなくても語感がかわいいので全然問題なし(笑)。

「ぽっぺん(ぽぴん、とも呼ばれる)」とは、近世のガラス製玩具だそうです。

ちょっと頼りなさそうなぽっぺん先生が、やっぱ先生だけのことはあるな、って唸らされる感じがいいです。とってもお勧め。勉強にもなる本です。あ〜、また読みたい!


以上、お勧めの児童書たちでした。
ああ、読み返したい…のでぜひ出版社の方、電子書籍化してください…。ほんとお願いします。そういう大人のニーズって多いと思う!

10選からおっこちた1冊

第九軍団のワシ

イメージと違い、著者は女性のローズマリー・サトクリフ。歴史冒険児童小説で、ハドリアヌスの長城が築かれた後の、紀元2世紀のブリタンニアが舞台。

ブリトン人との戦で傷を負い退役したローマの軍人マーカスは、彼が奴隷にしていたスコットランド人エスカとともに、かつて父が指揮を執り、ブリテン北部で消息を絶った第9軍団ヒスパナの行方を探る旅に出ます。

この時代の歴史が分からなくても面白いし、この主人公が頑張る姿に惚れます。

ちなみにこれはシリーズの第一作目で、ここから物語はどんどん広がっていくそうなのですが、残念ながら私はこれしか読んだ事がありません。今度全部読んでみたいですね。

なお、こちらも映画化されてるそうで…。面白そうなのでそのうち観てみたいと思います。